君の王子様になるために



「あの~弥生ちゃん家行く途中やってん」


「えっ、うちに?」



「とりあえず、ちょっと座ってえぇ?」





彼女は俺の分の席を空けてくれた。



夜の公園は昼間と違ってめっちゃ静か。




それが言いようのない緊張を生む。




いやいやいや、あかんよ!



小林ちゃんに勇気もらったし。



後悔なんかしたくないし。





うん、ちゃんと言おうっ!!