君の王子様になるために



「大路さん! ケンカしてるんやろ?」


「ケンカって言うか…」




うまく言われへんな。



だって言い合いになったわけでもないし…。



でも最後に見た弥生ちゃんは何か必死やった。




何かを俺に…。





「もう、ビシッと男らしく自分の想い言いやっ!」


「男、らしく…」



「今度は私が背中押した上げる!
頑張れ、姫くんっ!」






小林ちゃんは笑顔と共にピースサインをくれた。