君の王子様になるために



「小林ちゃん、アイツやろ?
浮気する感じには見えへんねんけど」



「でも私、見ちゃったし…」




彼の姿を見るのもツライのか、彼女は下を向いていた。




そんなに好きなんや…。




「よし、俺ちょっと中入ってくるわ」


「…うん」





そして店内で数分観察。



でも、別に変なとこはあらへん。




店長が奥に引っ込んでもマジメに仕事してるし。