君の王子様になるために



彼女の計らいで二人になった俺ら。



やけど、全然話してくれへん。



顔だって下向けてるし。




でも、服を握ってる力が強くなった気がした。





「ホンマにどうしたん?」



こんだけ言いずらそうなん初めてや。



なんかよっぽどのことや…。



でも、なに?





その時、ふと頭によぎったのは……。




まさか、別れ話…?