君の王子様になるために



「…姫、小林さんとどっか行くん?」


「えっ? やっ…」




ヤマシイことなんかないのに。


なぜか焦る。


なんて言ったらいいか思いつかへん。




「勘違いしないでね! そんなんちゃうから!」



「そうそうっ!」




俺の横で小林ちゃんもアタフタしてる。




これ、フォローになってへん!?