君の王子様になるために



それは透明で、澄み切っていて。


むっちゃキレイやった。



けど、そんなん見たないんよ…。




「よし小林ちゃん、俺も一緒に行くわ」


「えっ、でも…」




「俺のこと信じてや?」





同士とか、仲間とかそんなんちゃう。



自分のためでもない。





こんなに恋に一生懸命な子、応援してあげたいもん。



それに俺、『任せて』って言ってまだなんもしてへん。





だから、小林ちゃんもまだ諦めんといて…。