いつもは7時に起きていたのに今日は6時に目が覚めた。
気合いを入れ準備していたのに気付いたら8時まであと5分。
美香が家を出ようとしたらピンポーンと鳴り響いた。

母親が叫ぶ。

｢美香ー！絢(あや)ちゃんが迎えにきてくれたわよ｣

絢とは幼稚園からの仲だ。毎日一緒に学校に行くほどの大親友。

｢今もう行くー｣

と声をかけ部屋をダッシュした。

｢お待たせ｣

と声をかけると絢は笑いながら

｢お待たせの前におはようでしょ｣

と言った。
絢と美香は本当に仲がよかった。


学校に着くとクラス替えの書かれた紙が貼ってあった。
美香は自分の名前を見つけられないでいた。
その時、絢が叫んだ。

｢美香！あったよ！ほら！3年2組だって！また一緒のクラスだね！｣

絢の言葉に美香は驚いた。3年2組の担任の欄には和馬の名前があった…