【完】初恋あめ。

「坂下に?」


「う、うんっ。」





「そっか。お、俺はひよみの、味方だから、なっ!!」



きゅん。




なに、今の…。



これが世に言う、きゅん死っ!?




「どうかした?」




「い、いや、なにも…!」




『ねえ~!野村さー、完全に弱ってるよね!手紙毎日入れてるのに、何も言わないとかさぁ~!マジうけるぅ~』



廊下から、そんな会話が聞こえた。




ガラ…




わっ!入ってきた!




ぐいっ




へっ?




「隠れろ。ばれると、まずい、だろ?」



………確かに。




って!この体勢…




カウンターの下で二人きり。




こんな狭いのに。




肩と肩が当たる距離。