わたしは、女子達に何も言えずに、立ち尽くしていた。




「ちょっと?何か言えよ!」




「っ…」




何も言えない。




気持ちを、心に秘めてしまうんだ。



「ごめんなさい…」




「はっ!謝った!いい気味!これからは、モテるからって調子乗んなよ!ばーか!」





っ……



そこで、私の中の何かが切れた。



「っっ……」




…涙が、出たんだ。




男子の友達と、仲良くするだけで、こんな目に合うの…?




もう、やだよ。




怖い、よ。




モテてなんかない。




調子になんか乗ってない。



私の意見は、何も聞いてないのに。





……言わない自分が悪い、よね…。




そっか。私が、全部悪いんだ。





気づくと、女子たちは、もういなかった。