「おーい。ひよみ?」


あ。そういえば、


あの後、遥には、ちゃんと金田さんとのことを話しました。



というか、強制的に聞かれ、全部しぶしぶ言ったのだ(笑)




「遥、なーに?」



「なんかね、このプリント渡さなきゃいけないんだけど、私さ、2班の行くから、ひよみ3班のとこに、届けてくれない?」



よく話が分からない。



「つまり、3班の部屋にこのプリントを届ければいいってこと?」



「そーゆーこと!」



3班か~…。




えっ…。



金田さんも坂下くんもいるじゃん…。



なんか、気まずいなあ…。




「なんか、嫌だった?交換してもいいけど」



遥すごい。



私の心が分かるのかな。



「全部顔に出てるから(笑)ほんっと分かりやすいよね、ひよみって。」



そうなのっ?!


分かりやすいんだ…。



「あ、私、3班でいいよ!届けてくるねー!」




「えっ、今?ちょ……」



何か遥が言ってたけど、さっさと終わらせようと私はその部屋に向かった。