【完】初恋あめ。

静まり返った暗い道の中。



私達は、無言で歩く。



暗い暗い暗い暗い!暗いよおお!!



暗いところ、苦手なんだよおお…



ふと瀬川くんを見るとパチッと目が合う。


あ・・・・・。


「せ、瀬川くんっ!」


そう言ったのと同時に、カサッッ
という音が聞こえた。



「き、きゃあああああ!!!!!!!!!」



「!!??っっ///////」



何!?………


、って………



ただの、鳥かよ…っ。


寿命絶対縮まった…。

……………ん?



な、なに?



……わっ!!





「ごっごっごめん!!!!」





なぜ謝ったかと言うと、





音にあまりにも驚いて、瀬川くんに抱きついてしまったのだ。





ひゃあっ?!!





なんか、前もこんなことあったような…






私はサッと瀬川くんから離れた。





ぐいっ




へっ…?





「こ、怖いんなら……手……繋ぐ?」




えっ?て、て、手…!?



「…っっ…あ、りがと…う」




や、やばい……………





暗いから見られなくて済んだけど、顔やばいほど真っ赤だ。






それからはずっと無言で、手を繋ぎながら肝だもしを終えた。





瀬川くんのお陰で、怖くなかった肝も試し。




瀬川くん、ありがとう。