バスへ乗る。



あ。わたし瀬川くんの隣だったんだ。



えっと……



ここか。


座っていいかな?



そう思いながら、静かに音を立てないよう座る。



緊張。てか、近っ……



やばいんだけど。なんか震える。



「窓側、…じゃなくて、いい?」



びっくりした。いきなり話しかけられたから。



瀬川くん……気遣ってくれたのかな?



でも確かに小学生の遠足でも、酔ったもんな……


もしかして、そのこと覚えてくれてたとか?



そんなわけないか。


「あ、ありがとうっ!!!!」



なんで瀬川くんの前だと、



こんなに照れちゃうんだろうなー…