「うん……ありがとう、こんな私を好きになってくれて」




「どーいたしまして」





なんか……スッキリした。




自分の気持ちに素直になれた。




これも、守くんのおかげだ。




「用これだけだから、じゃーな」





「うん、本当にありがとう」




少し笑って「はいよー」と言いながら後ろを見て歩いていった。




夕焼けと重なった、守くんはとっても眩しく見えた。




その後ろ姿を、ずっと見つめていた。




こんな私に、ありがとう。




本当に感謝してる、守くんには。




そう思い、今度こそ家に帰った。