【完】初恋あめ。

外に出ると、瀬川くんは少し目を見開いて、軽くお辞儀をしてきた。




久しぶりに見る、瀬川くんの顔…




もう、私だけの瀬川くんじゃないんだ…



「話って……」




視線をずらし、気まずそうに口を出したのは、私。




「俺さ、花と___」



「聞きたく………、ないよ!」



「は?」



どうせ、花と正式に付き合うから、とかでしょっ!?




「聞きたく…………っ…ないよ」




「だめ、聞いて」




少し強引な瀬川くん。




少し私に近づいて、話し始めた。




「俺は、花と付き合う気なんてない。」




「何言って……「花のことは、ちゃんと蹴りつけるから。そしたら、俺とまた……付き合って下さい」




「…っ……でも、瀬川くん花ちゃんが好きって………」




「んなこと言った覚えないけど?」




………




よく考えてみれば、言ったこと確かにないよね。




瀬川くんの話、ちゃんと聞けなかった私が悪いんだ。




「返事は?まあ、『Yes』か、『はい』しか受け付けないけど」




瀬川くんは知ってるんだ。




私が、はい、って言うってことに。




「…っ………はい!!」