隼人くんから言われた別れの日から、





2週間が過ぎようとしていた。





"別れたの?"





隼人くんを狙うらしき先輩、同学年の女子、いろいろな人に何度も聞かれた。





"そうなのかな…"




私が言う言葉はいつもこれ。




別れたくない。




この気持ちが私に引っ掛かる。





隼人くんは、どう思ってるの___?





もう、飽きたのかな、私のこと。





私に魅力がなさすぎるから・・・・・






『隼人ぉー、ひよみちゃんとゎ?別れたのぉ?」





「それ、あたしも思ったぁ」





ギャルっぽい2人の女子が、隼人くんの腕に絡みつき、上目使いで、話しかける。





「………」





隼人くんは何も言わない。





私が聞いてるって気づいてるのかも。






「ちょっとぉ~、隼人ぉ?」





ギャルが少し怒り気味になった。





こわっ………




「別れたよ。だから?何か用?」




ズキッ…




本人が言うのを聞くと、さすがにショック受けるなぁ。





泣きそうな目を抑え、私は逃げた。



『別れたよ。』



何であんな簡単に言えるのかな。




もともと私のことどうでもいいって思ってたから___?





そうだよね、きっと。





私が一方的に隼人くんを好きだったのかな。





私みたいな人には、届かない。




隼人くんが、上すぎて。