それから何週間が立った。


あの日から瀬川くんとは、なんの会話もない。


図書委員の仕事は少し休みなので、仕事もなく、話すきっかけというものが全くないのだ。


『おーい、野村。ボーッとすんな。
来週の野外活動の班を決めるぞ。』


…また、先生かよおっ。


聞いてなかったあ。


「は、はひっ!!」


…噛んだ。(泣)


『じゃあ、男女4人の班を作れ~。」


男女4人?え?


あ。そーいえばさっき野外活動って言ってたっけ。


「ひよみ!!なろー」


遥がきた。


「もちろぉん!!」


自由の班だよね!良かったあ。


「あのさ。あたし、誘いたい男子いるんだけど…」


遥がそう言ってきた。


って、えっ!?遥好きな人いたの!?


聞いてないよっ~(泣)


「だれ?…」


聞いてみた。誰だろう。


「永井…良樹。。」 


良樹くんっ!?うそ…


良樹くん、というのは私の前の席の男子。瀬川くんと親友らしくて、よく喋ってる。


席が近いこともあり、わたしも結構喋ってるの。


「そーだったの!いいよ!誘ってみたらいいよ♪」


「うん!ありがとう!♪」


そう言って、遥は、守くんの方へ走っていった。