授業が終わり、放課後。


ガラ……  


図書室に入ると、瀬川くんはずてに座っていた。


…わたしどこに座ればいいかな。


瀬川くんからすこし離れた椅子に座り、わたしの好きな宇宙の本を読む。


やっぱ、宇宙っていいなあ。


かぎりなく続く宇宙。


わたしは宇宙関係が大好きで、いつもこういう本を読んでる。


「時間………」


ほえ?


時間…?時計を見ると、もう5時半。


え!時間過ぎてんじゃん!!


「ごめんっ!」


慌てて椅子から立つと、


「わわわっ!!!」


足が机に引っ掛かった。


やばいっ!!!


ぎゅっ


………んっ?痛く、ない。


顔を見上げると、超近くに、瀬川くんの顔。


「ひゃっ///」


思わず変な声が出た。


わたし、今瀬川くんに抱き締められてる、んだよね…


「…///ごめん。だ、だ、大丈夫か?」


瀬川くん顔赤い…。


わたしと同じで今、照れてくれてるのかなっ。


「うんっ。だだだだ大丈夫!!!///」


「そ、そう。なら良かった。」


「あ、じゃあ、帰るね!!」


「あ。う、ん」


わたしはダッシュで下駄箱へ走る。


緊張したあああっっっ!!!




さっきまで、瀬川くんの腕の中…。


うううぅ//今なら緊張で死ねそうだよ(照)


ていうか、なんか、感じ悪かったかも。


こんなわたしを受け止めちゃって、嫌がってるんだろうな…。