【完】初恋あめ。

言ってくれないんだ?





その瞬間私の中で、S心が芽生えた。




「言ってくれないの?私、悲しい…」




「い、言わねぇって!」




ふふふ。




焦ってる。



顔真っ赤だし。





「瀬川くん面白~い!へへっ」





「ねえ、そろそろ隼人って呼んでくれねぇの?」




っ…それは…。




「い、嫌だ!」




「嫌だって?俺のこと嫌いなの?」




ううぅ…




瀬川くん…意地悪。




「は、隼人、くんっ!……」




「じゃ、これからもそれで。」



ええぇ…!




そんなっ…




恥ずかしいんだもん…




「いつか…ね!」




「いつかかよ(笑)  でも、




何十年後には、苗字じゃなくて、名前で呼ぶことになるからな!」




え…それって…





苗字じゃ呼ばないっことは…





瀬川、ひよみ になる……ってこと?





だから、名前で。ってこと…?





「っ…///もう!」




キミは、私をどれだけドキドキさせるのですか。