【完】初恋あめ。

_____いた…!




瀬川、くん____!





「せ、瀬川くんっ!」





呼ぶと、すぐに振り返ってくれた。





一瞬、ビックリしたような表情を見せる。





「………。」





瀬川くんは、何も言わない。



「あの…ね!」




「聞きたくない」



えっ?




聞きたくない…?



そんな。



そして、瀬川くんは、また歩きはじめようとした。




「待ってよっ…!!私の話は、聞いてくれないの?!」



少し、怒り口調になってしまった。







そう言うと、瀬川くんは、少し目を見開いた。




「ひよ、みっ…ごめん。俺…」



 瀬川くん・・・・・






「謝らないで…!私も、怒って言ってごめんなさい…」




「話、聞くよ。」





やっぱり瀬川くんは、優しい人。





「さっきのは…携帯取ろうとして、体勢を崩して…!だから…」





「携帯取ろうとしただけで?」





うっ。




…痛いところ言われた。





全部話せってことだよね。