・・・・・・はあぁ。




やっと終わった…




仕事がやっと終わり、もう夕方。





疲れたぁ。




頑張りすぎちゃったかな?




今日、瀬川くんと会ってないな…。





「野村さん!!」




わわっ!




イキナリでビックリしたあ。




野村くんか。




「なぁにー?」




「あ、の…これ。野村さんの?」




野村くんの手を見ると、携帯があった。




えっ?



私、携帯落としたっけ?




知らないうちに…。



んんっ!?




「の、野村くん!中の画面見た!?」




もし、見られてたら…。




「ご、ごめん。少しだけ…。本当にごめんなさい。」





見られたの!?




急いで、携帯を返してもらおうと、



手を伸ばすと、





「わわっ!」



「えっ!?」






見事に…





バランスを崩してしまったのだ。





「きゃ…ごめんっ」



「い、い、いや…!全然いいよ!!」





ていうか、




今、受け止められている状態…。





こういうこと、前も瀬川くんと





あったような、なかったような…。





「ひよみ~っ…って、え?」




…………え…。




そこに、立っていたのは。





嘘だよね?





瀬川、くん…?




「せ、瀬川くん!あのねっこれには…」




瀬川くんは、私の言葉を無視するように




帰っていってしまった。