「の、乗る?」





え?…



のっ、乗るの!?





「う、うんっ」





そうして、私達は観覧車に乗った。





・・・・・・・・・・・・。







何だろう。





この沈黙は。





「あ、のさ」




わっ!






「は、はいっ…」





って自分…なんで敬語…。





「…言いたいことが、あるんだ。」







____私に…?



「どうしたの…?」





「お、俺。」




何だろう。





「ひよみが…





す、好き…です。」







え?





…………え?





何が起こったの?





この数秒の間に





何が…起きたの?





理解が出来てない私に、




「ねえ…何か言ってくれないと、心臓破裂しそうなんだけど……」





これは夢?





「えっ…本当?」




やっと言葉が出たと思えばこんな事。





「こ、こんなときに嘘なんてつかねぇよ…」




そうだよね…






「で、ひよみ。返事、は…」





今、言わなきゃ。





「私も、瀬川くんのことが…





好き、です…!」





そう言うと、瀬川くんは、最高の笑顔を見せてくれた。





やっと、想いが、届いたんだ。






「瀬川くん、私の事嫌いなのかと思ってた…」




「なんでだよ」





「だって…私に冷たかったし…」





「あ、あれは…恥ずかしかったんだよ!って、こんなこと言わせんなよ…」




そ、そうだったの…?





私と、同じ気持ちだったんだね。




「瀬川くん…」




「うん?」





「私の彼氏に、なってくれますか?」





「当たり前。」




こんな嬉しいこと、あっていいのかな。




しあわせ。




そんな言葉がピッタリ。



「瀬川くん、ありがとう…」






そう言って私たちは笑いあった。