――お店の名前は?
バックからメモ帳を取り出し、店の番号を書き写した。後退し、見上げると看板には桃園結義と書かれている。
――桃園結義って……秋雄さんが大好きな三国志に出てくる名前よね? なんだか奇妙な感覚。
縁を感じるかも……決めた! ここに電話を掛けてみよう!
「ちょっと貴方、お店に用なの? どいて頂戴」
「……あ、はい。あ、お店の方なんですか?」
「違うわよ? 酒屋の人間。ここの店に仕入れているの」
ぽっちゃりとした男が、店の呼び鈴を人差し指で強く押すとブーブーとブザーが低く鳴った。
「はい、どなた様ぁ?」
バックからメモ帳を取り出し、店の番号を書き写した。後退し、見上げると看板には桃園結義と書かれている。
――桃園結義って……秋雄さんが大好きな三国志に出てくる名前よね? なんだか奇妙な感覚。
縁を感じるかも……決めた! ここに電話を掛けてみよう!
「ちょっと貴方、お店に用なの? どいて頂戴」
「……あ、はい。あ、お店の方なんですか?」
「違うわよ? 酒屋の人間。ここの店に仕入れているの」
ぽっちゃりとした男が、店の呼び鈴を人差し指で強く押すとブーブーとブザーが低く鳴った。
「はい、どなた様ぁ?」

