――しまった! 余所見しながら歩いていたからぶつかってしまった。
「な、なにするんだよ! オレッチのかぐやちゃんフィギュアが壊れたらどうするんだよ!!!! 折角、秋葉原にまで出向いて手に入れたのに!」
尻もちを付いた私は、腰や両手の平がジーンと痛んだ。
目の前には小柄で弾力のありそうな男の子が、紙袋から飛び出した四角い箱を慌てて四つん這いになり、手繰り寄せていた。
「ご、ごめんなさい。余所見していたわ……怪我は無いですか? あの、かぐやちゃんって?」
「お姉さん知らないの? アニメの世界では有名だよ? 巫女さん天使の王楽かぐやちゃんのフィギュアを買いに来たの!」
男の子は箱に耳をあて、少しだけ揺らし安否を確かめていた。その横には、卑猥な雑誌も落ちている。
「な、なにするんだよ! オレッチのかぐやちゃんフィギュアが壊れたらどうするんだよ!!!! 折角、秋葉原にまで出向いて手に入れたのに!」
尻もちを付いた私は、腰や両手の平がジーンと痛んだ。
目の前には小柄で弾力のありそうな男の子が、紙袋から飛び出した四角い箱を慌てて四つん這いになり、手繰り寄せていた。
「ご、ごめんなさい。余所見していたわ……怪我は無いですか? あの、かぐやちゃんって?」
「お姉さん知らないの? アニメの世界では有名だよ? 巫女さん天使の王楽かぐやちゃんのフィギュアを買いに来たの!」
男の子は箱に耳をあて、少しだけ揺らし安否を確かめていた。その横には、卑猥な雑誌も落ちている。

