復讐ストーカーゲーム2

 まだ鼓膜に父の声が伝わるが、電話を静かに切った。


――離婚の意思はない……やはり自分でなんとかするしかない。


そう決心し、また大通りを歩き出した。


――時給の高いお店って、キャバクラ? でもあれって酷いルールがあると、昔聴いたことがある。強要や罰金……そんなのはやっぱり嫌だ。なにか良い仕事ないかなぁ……。


道路を挟み、左右には高く聳える家電量販店。家電製品を安く求めようと、人種など関係なく多数の人が行き交い、せわしなく歩いていた。


――裏通りに入ろうかな? 私の働くメイド喫茶の近くには飲食店が沢山連なっていたような気がした。


そう思い立つと、早速小道に入り込んだ。