復讐ストーカーゲーム2

訳の分らないまま、このサイトから抜け出せるはずもない。信介さんだって今も尚、戦っている。


それならば私の答えは一つしかない。


――YES


そう返信した。


大量に溢れだす涙が、フローリングの上に敷いた真っ赤な絨毯にポタポタと落ちる。


視界がどんどんぼやけ、辺りは歪んで見えるのに、頭に残っている二人の記憶は脳裏に鮮明に映し出されていた。


――メイド喫茶で初めて出会ったときの、はにかんだ貴方の笑顔。


――結婚式のタキシード姿。


――新婚旅行で笑いのたえない私たち。


――店長としての顔。家族思いで、長男としての強さを持つ貴方――。