私、七瀬愛莉菜(ななせ ありな)
ごくごく普通の高校一年生




ぁあー、やばい。
いつもより五分も家出るの遅れたっ


「いってきます‼︎」


お母さんの返事を聞く前に
私は家を飛び出した


家から学校まで一時間ぐらいかかる私は
五分ほどの遅刻でも
自分にとっては大遅刻になるのです



「もー、なんで起こしてくれなかったのかなー。」


一人でブツブツと言いながら
私は自転車に乗った