「憂梧がヤリ捨てしようって思ってるなんて、雨花ちゃんは夢にも思ってないんだろうな」
さくさくと勝手にクッキーを頬張りながら呟いた汰一の言葉で、静まっていた罪悪感がまたチクリと痛み出す。
その反面で。
俺の口実でついた嘘を信じて留年の心配までしてくれるお人好し雨花なら、最後の別れ際に“やっぱり付き合ってみて合わなかった”って言えば簡単に信じると思う。
だからきっと。
初めから別れるつもりで付き合ったなんて、思いもしないだろうな。
なんて、都合のいい想像で罪悪感に蓋をしてしまうのだった。
さくさくと勝手にクッキーを頬張りながら呟いた汰一の言葉で、静まっていた罪悪感がまたチクリと痛み出す。
その反面で。
俺の口実でついた嘘を信じて留年の心配までしてくれるお人好し雨花なら、最後の別れ際に“やっぱり付き合ってみて合わなかった”って言えば簡単に信じると思う。
だからきっと。
初めから別れるつもりで付き合ったなんて、思いもしないだろうな。
なんて、都合のいい想像で罪悪感に蓋をしてしまうのだった。

