「つーか、憂梧がテストで平均点採るって……頭でも打った?」


なんて言いながら俺の額に手をあてがって熱でもを測ろうとする汰一の手を、


「打ってねぇよ! 失礼な奴めっ」


振り払いながら思わず舌打ちをかましてしまう。


「じゃあ変なもの食べたんだ」


「ちげぇよ! 勉強したからに決まってんだろ!」


汰一に負けず失礼な言い草の航平の物言いにもイラッときて、声高に叫んだ俺を、


「…………」


二人してますます信じられないと言わんばかりの顔をされてしまうから腹が立つ。



「なんだよおまえら! 俺だって勉強ぐらいするっての!」


「いや。おまえはしないよ」


「決め付けんな~!」


俺の勉強したアピールをことごとく全否定する航平にカッカなってるその時だった。