人間、不意打ちで褒められると焦るモノ……。



そう頭の中では理解しててもほっぺたが自分の意思に反してほわんと赤くなっていくのがわかった。



男女交際の経験値の無さが完全に露呈してしまってるよな……。


こういうところが如何にも童貞っぽく見えたりするのかもしれない。


今度から気をつけよう……。




「じゃあ、続きしよっか。憂梧くん」


「あっ。うんっ」



初めは照れてた雨花にさらりと名前を呼ばれてちょっと動揺。



……脱童貞の前にまずこういうのに免疫つけないとな。


その為にも、まずはここに居る雨花を相手に経験を積んでいくしかない。



本命の晴奈ちゃんとの交際に向けて、俺は決意を新たにするのだった