「……って。憂梧の癖にどんだけ愛されてんだよ!」
「理由を知った上で受け入れるなんて思わなかったから……。さすがに他に付き合いたい女の子が居る……とまでは言えなかったよ」
憂梧が小西さんへの気持ちを自覚して謝って受け入れられてから一週間。
憂梧が、雨花に俺の計画をネタばらしした時のことを教えて欲しい……なんて、わざわざ自分の傷口をほじくりにきたから教えてやった。
一緒に聞いてた汰一の侮蔑の視線に耐えかねたのか、はたまた自責の念にかられているのか……。
張本人は負のオーラ全開で俯いてる。
「よっぽど憂梧が応援してくれたのが嬉しかったんだな……小西さん」
「なのにお前はそんな彼女の気持ちも知らずにヘラヘラと別れ話まで切り出して……鬼畜だね」
それに追い討ちをかけるように溜め息混じりに吐き捨てれば、
「…………あの時の自分殴りたい、俺」
憂梧はこう呟いて両手で顔を覆ってますます俯いてる。
まぁ、コイツなりに後悔と反省してるんだろうな。
当たり前だけど。

