「唯無、待ちに待った日ね 誕生日おめでとう」 「あ、うん …ありがとう♪」 今日は私の16歳の誕生日。 ――――――ドンドンドンドン。 ノック音が聞こえたので 私は玄関に向かった。 「小蝶さんのお宅です? 早くからすんません。 娘さんをもらいに来ました。」 「ぇ!!!??」 「その声…唯無ちゃん??」 「…はぃ。」 「ちょっと開けてくれるかな?」 ――――――ガチャっ。 鍵を開けた。 扉がゆっくりと開かれる。