――――――小さい頃。 小蝶家はお金持ちが集まる パーティーに参加していた。 そこにいた婚約者。 名前を知らない。 優しい男の子。 でも、その子は 次の年も その次の年も パーティーにはいなかった。 でも、ある日 お母さんから告げられた。 「16歳の誕生日に 迎えに来てくださるって♪」 まだ幼かった私はこの言葉の意味が わからなかった。 結婚だって何人としてもいい なんて思ってたし 別に気にしていなかった