「ねぇ、蒼月」 着替えて終わって 蒼月を部屋に呼び戻した私は そう蒼月に問いかけてみた。 「なんだ??」 「あの、さ…」 ずっと気になってた事… 茜の事を聞こうと思った 「茜ってわかる?? 伊瀬茜」 え?? その名を声に出すと 蒼月の顔つきが変わった まるで なにかを隠しているような 「…そいつが、どしたって??」 「ううん、ただ…」 「ただ??」 「駆くんに会いたいって」 「…」 一瞬、難しい顔をして はぁ、とため息をついた。