胸ぐらを掴むと男の顔は見る見るうちに青ざめていく。

「ひ…っひぃ!!?ちが…ちち違いますぅぅっ!!?」


そばにあった携帯を奪い、受信ボックスと送信ボックスを見る!

…無い!いや消しただけかも!

考えるよりも先に体が次の部屋…206号室を調べに行っていた。
同じように蹴り破ると家具も何もない部屋に、ポツン…とクマのヌイグルミが一体。その下にテープレコーダーがあった。

俺はテープレコーダーを再生してみる。


『駄目だよ。ルールを破っちゃあ…。ゲームにならないじゃないか。君がいいならそのまま死んでもいいよ?
その薬はねぇ…だんだん…頭が痛くなってくるんだ。そしてめまいがして足取りがフラフラしてくる…。次第に立っていることが辛くなってきて皮膚が赤くなっていくんだ。すると肌の至る所がだんだん膨れてきてね、…破裂するんだよ。
流れ出した血は止まらなくって激しい激痛に見回れて死んでいくくくくくくくくくくくくくくくくくかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかか』