けど、向こうは俺の事を知っているようだった。

誰かに監視されているような気がして…俺は早足で部屋に戻る。


「はぁ…はぁ…は…………はははっ!」

俺の脳細胞は活発に活動し始め、アドレナリンが出てきたのがわかる。

よくわからないが俺はこいつ…マコトに興味が湧いた。異常なまでに…。

Eメール以外を探ってみた。真っ白だ。なにもデータが入ってない。どういうわけか、この携帯自身の電話番号も存在しない。

見つけたデータはメールアドレスとEメール一件。
後はアラームが16:53分にセットされていたと言うことだけ。


携帯を調べたところで何も分からない事が分かっただけだ。
マコトを知る手段はメールを送り返すことのみ!


『純也は異様な高揚感に苛まれていた!知りたい欲求と禁忌に触れるような危機感!二つの異なる感情に挟まれつつも知らなければならないと言う使命感に…あ・襲われていたぁぁ!』


気が付けば俺はメールを打っていた。メールなんて何年ぶりか。

ほぼ電話でぱっと済ましてたからな。


…最初のメールはまず相手の素性を知ることだった。

『お前は誰だ?』

返事はものの3分で帰ってきた。