隠した?いや…誰かが故意に持っていったんだ!!

…近くにマコトがいるのか!?

俺は辺りをキョロキョロした。

一階に見覚えのクマのヌイグルミで遊んでいる小学生がいた。

俺は急いで階段を降りる!途中転けそうになったけど今はそれ所じゃない!

小学生の後ろまで行くと俺はクマのヌイグルミを奪い、小学生を押し飛ばした。

「どけっ!!ガキがっ!!」


突然の事に何の対応もできず…顔から地面に激突する形となった。

「あ…う…………うわぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁーん!!!」


ちっ、うるせえガキだ…。
俺は小学生の目の前でクマのヌイグルミのハラワタから豪快に破り抉る。


どこだ…どこだっ!解毒剤っ!!

しかし!…出てきたのは紙…!!



『何か思い出したかい?』


「うわぁぁぁぁ~ん!!」


紙とガキの泣き声で俺の苛立ちはクライマックスだ!

「うおぉぉぉぉっ!!バカにしやがってぇぇぇっ!!」



俺は思いっきりクマのヌイグルミを道路に投げた。
綿をまき散らしながら無惨にコンクリートの上に転がる。

たまたま通りかかったトラックがタイヤでクマをひいていく。