「涼子ちゃんは、おっきくなったら何になる?」


「涼子はアイドルんなる!」


「アイドル?」


「あ、陸人!今、バカにしたやろ?」


「してへんよ!すごいやんアイドル!」


「ほんま?涼子、アイドル、なれるかなぁ」


「うん、涼子ちゃんなら、絶対なれる!ぼくが保証する!」



ちいちゃい頃に、幼馴染みの陸人とした会話。

保証する!って、あんなはっきり言ってたのに・・・

いま、どこで何してるの?陸人






ブーッ
ブーッ



マナーモードにしていた携帯が、ガラステーブルの上で震えた。
ちょうど起きてたからいいものを、こんな時間に、誰だ?


あ・・・・


携帯の画面には、「おかん」の文字。


自然と顔に、力が入る。