「ちょっと、
いきなり出掛けないでよ!」





梨乃は少し息が上がっていた。





俺を探しに来てくれたんだ。



しかも、走って(笑)





「連絡ぐらいしてよ…」






「悪りぃ。忘れてた」






ゴメンと言って頭を撫でようとしたとき






あれ?



髪の毛が濡れてる…。