梨乃と学校に登校するのも最後。










この制服を着るのも最後。










そして、梨乃のこの笑顔を見るのも当分
見れなくなる。











「瞬……明日、この街を出て行くんだよね……」










「……あぁ」










俺は県外の大学に行くことにした。







もちろんすごく迷った。




梨乃と遠距離になってしまうから。










だけど、梨乃が、




「行きなよ。応援してるから!」










と声をかけてくれたおかげで行く気に
なれた。