「大好きだよ。」
なんて言えばいいと思ってる。
そう言えば黙ってでもヤらせてくれると思ってるのが男と言う生き物。
それに対して大好きだよとか愛してるって言われると本気にしてしまうのが女と言う生き物。

どちらにせよ馬鹿だ。
両方とも馬鹿な生き物だ。

そんなことを思いながら毎日好きでもない男と遊んでる私。

「私も所詮馬鹿。」
「ん?どーした?」
隣で寝起きのかすれた低い声が聞こえた。
「なんでもない。」
と冷めた様に私は言った。
「お前さぁ、もっとニコニコしろよ。
せっかくの可愛い顔が台無しだろ‼︎」
「余計なお世話。」
私はそう言うと床に散らばった自分の服を拾い集めたんたんと身につける。
「もう帰んのかよ…
もうちょっと一緒にいよーぜ」
男はそう言い後ろから私を抱き寄せる。
「嫌だ」
私はそう言うと男の腕を自分の体からひきはがした。
「なんだよつれねーやつだな」
「知ってる。」
私は即答した。
そして着替えが終わった私はバックを手にとりその部屋を後にした。