ラスト・ラブ~私が愛したもの~

「加奈おはよ~♪春樹君も一緒だったんだ♪」




手を振りながら胡桃が近づいてきた。




「ちょっと胡桃!勝手にあたしの家教えないでよ!」




「いいじゃん青山君は信じられるし、この機会に仲良くならないと♪」




「だからって…あ、気を付けたほうがいいよ胡桃!青山君はね……」




グニッ!!




あたしがそう言いかけた時、足に痛みを感じた。




青山君があたしの足を踏んでいたのだ。




あ、そういえば青山君がドSだったこと言うなって言われてんだっけ…




すっかり忘れていた。




「春樹君が何?」




「ああいい人だよって言おうとしたのアハハ…ww」




胡桃は不思議そうに頭をひねっていた。




「胡桃ちゃんちょっと加奈ちゃんと二人で話したいからいいかな♪」




ずっと黙っていた青山君は胡桃にそう切り出した。