ラスト・ラブ~私が愛したもの~

青山君はしばらく黙りこんであたしの頭に手を置いた。




「だったら俺がその好きっていうのがどんなに楽しいことなのか教えてやるよ。」




「あたし、青山君なら信じられるかもしれない。ごめんね屋上で怒鳴ったりして」




「自然に接してればその好きっていう気持ちが芽生えてくるもんだぞ。無理する必要はねぇんだよ」




青山君はジュースを飲み干して、何かを取り出した。




「暇だからゲームでもやるか?」




「あ、これあたしが欲しかったゲームだ!やりたい♪」




「言っとくけど俺つぇぇから覚悟しろよ♪」




「負けないんだから!」




そっか、青山君の言うとおりだよね。




無理に好きになろうとしても上手くいかないものだよね。




きっとあたしのことを信じてくれる人が現れるって信じてればいいんだ。




あたしと青山君はそのままゲームを楽しんでいた。