ラスト・ラブ~私が愛したもの~

あたしの家庭より深刻な状況にあるんだ。




家庭という大事なものがあるのに何で浮気なんかするのだろう。




だったら最初から好きにならなければよかったのに。




恋愛というのは複雑なものだ。




付き合い始めたかと思えば、浮気をする、嫉妬心で大変なことが起きたりとかするんだ。




だからあたしは恋愛というのがよくわからない。




好きになるってそんな偉いことなのかな。




そう考え込んでいると、青山君は横からあたしの顔をのぞいた。




「おい加奈どうした?」




「え?うーんちょっと考え事ww」




「何考えてたんだよ。」




「青山君って誰かを好きになったことってある?」




「あるよ。なんで?」




「あたしね、好きになるっていうのがどんな気持ちか経験したこと無いの。友達としての愛としか。




胡桃が良く恋愛の話とかされるんだけど好きになるっていうのがどんなのかわからなくて」