ラスト・ラブ~私が愛したもの~

青山君は、ジュースをあたしに渡して隣に座った。




しかし高そうな部屋だなぁ…




生活とか苦しくないのかなぁ…




周りを見ると、ファッション雑誌が雑にクローゼットの中に押し込まれていた。




まあさっきあたしが少し片づけたから綺麗になってるけど、




片づける前は少し悲惨な状態だったからなぁ…




まあ今でも散らかってるけど。




「わりぃな散らかってて。クローゼットの中整理してたらこんな状態になった。」




整理するのになんでこの状態になるのかあたしには理解できなかった。




「ねぇこの部屋って高かったんじゃないの?お金苦しいんでしょ?」




「いや高そうに見えるけど安かったってお袋が。今はほんとに金なくて苦しい状態。」




「だから入学早々休学してバイトしてたの?」




「ああ。近くのガソリンスタンドでバイトしてる。結構給料いいんだぜ」




青山君ってただのチャラ男じゃなかったんだ。




お母さんのために必死にバイトして家庭を支えてるんだ。




それに青山君のお父さんに浮気されてお母さんもショックだろうなぁ…