本番前日までずっと練習してきた。
その成果を発表する場が、とうとう訪れた。
私たちが出場するのは、中日コンクールと朝日コンクールだった。
先にあった中日コンクール。
演奏し終わった私たちが楽器を片付けている際、聞こえてきた次の学校の演奏。
その演奏が自分たちより上手くはなかったことで、少し自信がついた。
もしかしたら........いけるんじゃないか、と。
「結果発表
........................の前に、落し物があったので確認をお願いします......」
というお決まりの落し物の確認の後。
「Aを金賞、Bを銀賞、Cを銅賞で発表します。」
1番目の学校から順番に発表されていく。
「6番、真田中学校................」
結果発表をしている先生が、なぜか結果を言う前の溜めが長い気がした。
「A」
普通、そう言われたらキャー!!と叫ぶのがお決まりになっているが、私たちは言われた瞬間、無、になった。