いくら先生に注意される回数が多くても、落ち込んでも........まだ頑張れる、と笑ってきた。
だけど、自分のせいで先輩たちが優秀賞を取れなかったら........そう思うと、心が痛んだ。
それから2ヶ月ほど、私たちは何度も何度も練習を重ねた。
だって、私たちが入部する前のおしゃべり部にはなりたくなかったから。
私たちが入部する前、宇佐美先生が私たちの中学に来る前は、ブラスバンド部はほぼ活動していない状態に等しかった。
それを実際に体験し、知っている先輩たち。
その先輩たちが優秀賞を取りたいと言っているのなら、私たちはその手助けをしなければならない。
私たちは月に1、2度の楽器レッスン、宇佐美先生の熱血指導の元、厳しい練習が続いた。