「優花ちゃーん。構ってよ」



授業中、私の髪を
クルクルと指先で弄るオオカミくん。


こんな授業が、
何時間行われたのだろうか。



「触るの禁止」
「何で?」
「嫌だから」



私がいくら毒舌を吐いたって
この人は折れやしない。


きっと1ミリのダメージも喰らってない。



「照れちゃって」



コレが隣のオオカミくんなのだ。