そこら辺の男子にでもやろうと
思ったけど、俺は自分の席へ向かった。



「熱っ…」



そして、席には座らずに
隣にいた天川優花の頬に触れさせた。



「…ココア?」
「自販機で当たったから」



そう嘘をつくと、天川優花は
ココアを受け取った。



「あ、ありがと」



少しだけ顔をピンクに染めて、
うっすら笑顔を浮かべた。


俺は、それを一瞬だけ見つめて
自分の席に座った。


友達と何かコソコソ話していたが
気にしない事にしよう。