そういうとヒヨリは傷口に手をかざした

俺はそういう意味で言ったんじゃ無いんだが、

「何かややこしい事になってるから痛むかもな」

「ややこしいって何が……つっ!…」

ヒヨリの手と傷口から青い光を放ち始めた瞬間、あり得ないほどの激痛に襲われた

「…ぐッ……うッ…」

おいおい、切られた時より痛いじゃねえか

痛てぇ

傷口が焼かれてるみたいだ

「やはり痛むか」

ヒヨリの頬に汗が流れる

それほど面倒な物で切られたんだろう

「…つっ…痛いって…レベルじゃ…ねぇだろ……」

俺が言える事じゃねえが、ヒヨリは息が相当上がってるな

「…あっ……」

激痛と共に視界がグラリと揺れる