「おい。そこで寝るな、風邪を引くぞ」

「ん…」

半分寝かけていた所でヒヨリに起こされる

「なあ…もう言うのめんどくさいだけど」

「何だ?」

何だ?じゃねえよ

「良い加減バスタオル1枚で出て来るの辞めてくんない」

ヒヨリはいつも風呂上がりは誰が居ようがバスタオル1枚で出て来る

「服なんて重しでしか無いんだよ…」

はあ…

もういい、言い返すのめんどくさい

「ゼロ…どっか怪我して無いか?」

ヒヨリは向かいのソファーに座った

「妙に感の働く奴め」

いつもこいつには隠し事が出来ない

「見してみろ」

これ断ったら殺されそう

「うっ…」

ソファーから体を起こそうとしたがわき腹の激痛で叶わなかった

「たく、そのまま横になってろ」

待てそのまま近くによられると困る

「つっ…服を着て来い…」

ヒヨリは溜め息を吐いて部屋へ走って行った

痛ぇ

何だ?クソ、そんなに深く切られた覚えは無いぞ